第2章・第8話「心に潜む爆弾魔?」

効果音「ゴウン、ゴウン、ゴウン…」
ネオの手下1「ネオ様…聞こえますか?」
ナレーション「その頃、ネオの隠れ家で彼の手下がネオに話しかけていた。ネオは相変わらず、真っ暗な部屋の中で炎をあげていた。」
ネオの手下1「次のターゲットが見つかりました…」
ナレーション「ターゲットという言葉にネオは反応したネオはイスを動かし、手下の方に向いた。」
効果音「ギィギィ…ギィ〜〜(イスを動かすネオ)」
ネオの手下1「今度のターゲットは一味違いますよ…もしかしたらそれによって、大惨事になるかもしれません…」
ネオ・A・D「…お前のそれは聞き飽きた…」
ネオの手下1「フフフフ、ネオ様も人が悪い…」

ナレーション「その時、もう一人のネオの部下が2人の傍にやって来た。彼はネオの前で一枚のチラシを見せた。」
ネオの手下2「こちらに取って置きの場所を用意してございます…ここは人が集まる場所でありますから、妖怪にされた転生人間が暴れるのには好都合であります…」
ネオ・A・D「お主も悪よのう…」
ネオの手下2「いえ、ネオ様ほどではございません…フフフフフ…」
ネオ・A・D「そうか、ハハハハハハハ…ハハハハハハハ!!」


間 人志「手術…?」
ナレーション「人志はあずみから手術の話を聞いていた。あずみの父が彼女の足を治すための病院を探していたことはあずみから幾度も聞かされていたが、手術の話は初めて聞いた。」
あずみ「うん、ちょっと遠いところだけどすごく腕のいいお医者さんがいるそうなの…手術することで今までよりはずっと改善されるって…。」
間 人志「…」
あずみ「実はHaloのコンサートの次の日に入院することになったの。手術はその後で…。」
間 人志「おまえ…」
あずみ「手紙にも手術の事書いたの…手術するって聞いた時はちょっと不安だったから、Haloの歌を聞いて勇気もらえたらいいなあって思っていたの…」
ナレーション「人志はあずみの気持ちを聞いて何も言ってやれない自分がもどかしく思っていた。母の杏子は口は上手くなくても構わないといっていた。だが、いざとなると言葉が出なく自分に苛立った。」
間 人志「(俺はあずみに何もしてやれない…)」


神崎の母「隆一、どうしたの?ご飯よ」
神崎 隆一(クラスメート)「…」
ナレーション「その頃、神崎隆一の家では母が隆一の部屋に行って息子を呼びに行った。だが、隆一は部屋にこもったまま、返事すらしない。」
効果音「ダン、ダン、ダン…」
ナレーション「隆一の母は困った表情で1階に下りてきた。台所に行くと隆一の父が仏頂面で新聞を読んでいた。」

神崎の母「あなた、隆一、どうしたんでしょうか…学校で何かあったのでなければいいのですが…」
神崎の父「そんなの俺が知ったことか。気が済めば自分で降りてくるさ…。」
アナウンサー「次のニュースです。○×町の円形劇場「シリウス」に何者から爆弾予告の手紙が送られてきたことがわかりました…内容は1週間後に行われる「Halo」のコンサートを中止しなければ爆弾を仕掛けるという内容が書かれていました…現在、手紙の消印などから犯人の割り出しを急いでいます。」
神崎の母「まあ…なんて物騒な。誰がそんなことを…。」
アナウンサー「「Halo」は現在、10代から20代までに支持されている人気ロックグループで、シリウスで行われるコンサートはグループ初の無料コンサートとして話題となっています…招待人数が僅か200人に対して3万人の問い合わせがあり、チケットも3日で完売したそうです。」
神崎の父「くだらんな…あんな派手な格好した奴らのどこがいいのだ…隆一はそんなグループに現をぬかしていないだろうな?」
ナレーション「隆一の父は「Halo」を紹介しているニュースを憎憎しげに観ていた。彼は典型的なエリートサラリーマンで自分の息子にいまどきの若い子が好みそうなものを与えない方針であった。」
神崎の母「ぬかすもなにも…あなたが何でも駄目だって隆一に言うから…あの子、自分が流行にのれない、友達の話題に入れないって悩んでましたよ…。」
神崎の父「俺に指図する気か!」
ナレーション「隆一の父は妻を激しく罵り、テーブルにこぶしを叩きつけた。隆一の母はため息をついて息子の夕食を片付けていた。」


神崎 隆一(クラスメート)「うう…っ」
ナレーション「隆一は1階の両親の会話を耳をそばだてて聞いていた。隆一は何かにおびえるように部屋のドアを一瞥した。」
神崎 隆一(クラスメート)「(…俺はなんてことをしてしまったんだ…塾で先生に叱られてむしゃくしゃしていた腹いせとはいえ…)」
ナレーション「隆一は自分の部屋のテレビで爆弾予告のニュースを見ていた。爆弾予告の手紙を送ったのは隆一だった。」
神崎 隆一(クラスメート)「(Haloは俺もファンなのに親父はCDを買うことすら許してくれない…親父は俺に対しては勉強、勉強ばかり…なんで俺ばかりが…)」
ナレーション「次第に悔しさがこみ上げてきた。クラスメートがHaloの話題をしても、彼はついていけなかった…隆一は表面では強がっていたが、孤独感でいっぱいだった…」

ネオ・A・D「フフフフフ…そんなコンサートは壊してしまえばいい…」
神崎 隆一(クラスメート)「??」
ナレーション「不気味な声が隆一の耳に響いた。彼は辺りを見回したが、誰も居なかった。」
ネオ・A・D「お前は何も悪くない…悪いのは周りの奴らだ…私がお前に眠っている力を蘇らせてやろう…」
ナレーション「隆一は悪寒に支配されていた。恐る恐る窓の方へ首を向けた。突然、隆一の方に紅蓮の炎が迫ってきた。」
神崎 隆一(クラスメート)「うわああああああ!!」


7話に戻る 過去ログに戻る 第3章・9話に続く。


本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース