第2章・第5話「意外な再会」

鬼塚 博(人志の担任)「あー、皆も知っていると思うが、こないだのテストの結果を返す…名前を呼ばれたものから成績表を取りに来るように。」
ナレーション「人志は複雑な表情で先生のところへ向かった。神崎のさっきの言葉が引っかかり、手放しで喜ぶことが出来なかったからだ。」
鬼塚 博(人志の担任)「間、今回は頑張ったな。やればできるじゃないか、これからもこの調子で頑張れよ。」
間 人志「はあ…」
ナレーション「人志は一瞬、神崎はどんな気持ちで成績表をもらったのだろうと考えた。1点2点に一喜一憂する人志の姿が神埼には滑稽に映るのだろうか。神崎の心を理解することが出来なかった。」
鬼塚 博(人志の担任)「突然だが今日から新しい仲間がこのクラスに編入してくる。」
効果音「ザワザワザワ…」


辻本 繁(人志の友人)「珍しいな、編入生だって。」
石田 潔(人志の友人)「ひとし、野郎かな?かわいい子かな?」
間 人志「さあ…」
ナレーション「人志のそっけない返事に、繁が人志の脳天を拳でぐりぐり回した。」
辻本 繁(人志の友人)「人志!お前はそれだからもてないんだぞ!」
間 人志「関係あるかよ!」

鬼塚 博(人志の担任)「天野君、入りなさい。」
天野典子「はい。」
ナレーション「鬼塚先生の言葉にクラス中は静まり返った。教室のドアから一人の少女が入ってきた。少女はすました表情だった。」


鬼塚 博(人志の担任)「今日からこのクラスの一員となる天野典子くんだ。天野君は事情で1ヶ月ほどしかいられないが、仲良くして欲しい。」
天野典子「天野典子です。よろしくお願いします。」
間 人志「…」
辻本 繁(人志の友人)「人志、どうした?」
間 人志「いや、なんでもない…。」
ナレーション「あの少女はピンクの髪の青年と一緒にいた。人志が青い髪の天使と戦い、変身をといた直後にあの少女が現れたのだ。」
天使・エル「…?!」
ナレーション「エルも人志と同様、典子のことを凝視していた。それをそばで見ていたルビは怪訝そうな顔をしていた。」


効果音「キーン、コーン、カーン、コーン…」
ナレーション「昼休みに入り、人志はエルとルビと一緒に屋上にいた。」
悪魔・ルビ「お前らさっきからなに難しい顔しているんだ…?」
間 人志「天野さんって、こないだ小原昇矢といたあの子のことか、やはり…。」
天使・エル「ええ、ひとしさんの言うとおりだと思います…だけど私が気になるのはそれだけではありません。」
間 人志「どういうことだ?」
天野典子「さっきから何こそこそしているの?」
間 人志「!!」

ナレーション「いつの間にか人志の前には典子が立っていた。人志はさっきから何か居心地の悪いものを感じていた。典子は仏頂面で彼を見回していた。」
天野典子「間くんだっけ…こないだはどうも…」
間 人志「えっ…どこかで会ったっけ?」
ナレーション「典子の言葉に人志は戸惑った。人志が覚えていない様子に典子はため息をついた。」
天野典子「覚えているはずないわね…でも、この姿で一度会っているはずよ…間くん…いえ、天地の戦士!」
間 人志「なにっ!?」
ナレーション「典子は右腕を前に出した。彼女の腕には人志と似た腕時計が付けられていた。」
天野典子「ハロー、セットアップ!(天使の輪、装着!)」
効果音「カッ!!」


天野典子「典子の目の前に大きな光の輪が出現し、彼女を包んだ。そして、目の前にはあの時あった青い髪の少女が立っていた。」
間 人志「お、お前あのときの…」
悪魔・ルビ「ひとし!変身だ!」
ナレーション「ルビが人志に変身を促そうとしたそのとき、典子が意外な言葉を漏らした。」
テンコ「そこにいるのは分かっているわ…16年前、落雷によって姿を消した天使と悪魔の2人…エルとルビ!!」
一同「なに?!」


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