第3章・最終話「今、出来ること」

効果音「ジリリリリリリ…」
間 人志「な、なんだぁ?」
ナレーション「人志は目覚ましの音で飛び起きた。目の前にはエルとルビが立っていた。」
天使・エル「ひとしさん、寝すぎですよ!」
間 人志「なんだよ…せっかくの日曜日なのに…ゆっくり寝かしてくれよ…」
ナレーション「人志の言葉に、ルビは向こうを指差した。人志の机の上には問題集が積まれていた。」
悪魔・ルビ「ひとし、もうすぐ中間テストだぞ、寝てないで、さぁ、起きた起きた!」
ナレーション「ルビが指をぱちんと鳴らし、人志を無理やりベッドから引き摺り下ろした。」
間 人志「いだっ!」
天使・エル「受験は今から始まっているんですよ!夢は一朝一夕では実現しません!」


ナレーション「人志がネオと初めて戦ったその日、人志の担任の鬼塚先生から電話があった。人志が進路希望調査で書いたことを両親に話したらしい。」
間 茂美(人志の父)「人志が進路希望に就職と書いていたとは…あの子に気を遣わせてしまったのだろうか…杏子」
間 杏子(人志の母)「あなた、人志は優しい子です。あなたに楽をさせてあげたいと思って…」
間 茂美(人志の父)「そうならいいんだが…私は美術大学に進みたかったのだが、家の事情で他の大学にしたのだ。人志には出来るなら自分の希望する道を進んで欲しいんだ…」
間 杏子(人志の母)「1度、人志と話をした方がいいでしょう。」
ナレーション「人志がぶっ倒れた直後だったので、エルとルビが2人の話を聞いていたらしい。」
間 人志「父さんがそんなことを言っていたなんて…俺、父さんと母さんの気持ちを知らずに…」


ナレーション「人志は神妙な面持ちで机に向かっていた。今は自分が何をしたいのかは分からない。でも、やるだけのことはやろう。やらないで最初から諦めるのは一番よくないと思った。」
天使・エル「ひとしさん、答え違いますよ!」
悪魔・ルビ「それが終わったら次、30ページだ!」
間 人志「(こいつら、なんだか妙に結束力強くなったんじゃねぇか?)」
ナレーション「しかし、人志は腹が立たなかった。むしろ、心強さを感じた。人志は今日はちゃんと父さん達に話そうと思った。」

〜終わり〜


「天地の戦士〜誕生編〜」いかがでしたでしょうか。
先に登場した「風船猫」の猫型宇宙人たちはオフラインからの付き合いでした。この「天地の戦士」のキャラはサイトを公開するようになって、初めて登場しました。
子供の時から付き合ってきたオリジナルのキャラクターとは違い、人志たちは『初めてネット内に登場した』したキャラです。
もともとは、サイトに来ていたお客様にオリジナルのキャラについてアドバイスをしていた際に生まれたキャラクターです。
新しいオリジナルキャラを作るのは本当に久しぶりでしたから、人志たちの大まかなデザインにたどり着くまでに時間がかかりました。

次回は新しいキャラがさらに増えます。
タイトルは「天使に捧げるバラード」です。次回もよろしくお願いします。

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