第2章・第7話「ネオ・A・D」

天地の戦士「お前は誰だ?」
ナレーション「人志の目の前には真っ赤な炎がボワーッと浮かんでいた。人志は炎よりも上の方ばかり見ていた。」
天使・エル「何をやっているんですか…ひとしさん?」
天地の戦士「いや…上から糸とかつるしていないかなぁって…」
悪魔・ルビ「お前、ばかか?肝試しやってんじゃないんだぞ」
謎の男「フフフフフ、無駄だよ、種も仕掛けもありはしないよ…この炎は私が作ったもの…」

ナレーション「人志は男の言葉にムッとした。そして、炎の方に向き直って、思い切り睨み付けた。」
天地の戦士「あんた…人のこと笑っているけど…そういうあんたは何者だよ…ヴァンパイヤのねえちゃんじゃないけど、あんた、何者だ?」
謎の男「クククク…忘れていたよ…君は威勢がいいねえ…」
ナレーション「人志は姿を見せない謎の男の言動にいらだった。と、ふと疑問に思っていたことが頭によぎった。」
天地の戦士「あんた、姿さっきから見せないと思って気になってはいたが…本当は怖いんじゃないのか?」


天使・エル「ひとしさん…なんて無謀な…敵を挑発してどうするんですか?」
天地の戦士「だいたい、姿を見せずに人のことニヤニヤ笑ってみているやつなんか本当は臆病なんじゃないか?」
悪魔・ルビ「(…コイツ、度胸があるのかただの命知らずなのか…わからねぇ)」
ナレーション「人志の言葉からかなり間をおいて、謎の男の声が聞こえてきた。男はせせら笑っているようだった。」
謎の男「ふふふふふ、君の言うとおりだ…いいとも、私の名を教えてやろう…私の名前はネオ・A・Dだ…」
ナレーション「男、いや、ネオ・A・Dは自信たっぷりに答えた。しかし、その自信は人志によって砕かれた。」

天地の戦士「…」
謎の男「どうした…あまりのすごさに言葉も出ないのか…ふふふふふ」
天地の戦士「…すごい?どこが?」
エルとルビ「!?」


ナレーション「人志は、しれっとした表情でエルたちが想像もしないことを言い放った。」
天地の戦士「ADってなんか、パシリっぽいな!」
効果音「ドドドッ」
天使・エル「ひとしさん!ADが違いますよ!」
悪魔・ルビ「あ、俺も同じこと考えていた」
天地の戦士「確か、軟膏の名前にもあったなぁ」
ナレーション「人志の言葉から間をおいて、エルとルビの押し殺した笑い声が聞こえてきた。そのときだった人志の背後からものすごい殺気がしたのだ。」


謎の男「おのれ!パシリだの軟膏だの、いずれはこの世界の王になる私に向かってなんて口をきくんだ…小僧!」
天地の戦士「思ったことを言っただけだろ?あ、ひょっとして気にしていた?」
謎の男「許せん!お前のような奴はぎたぎたにしてやる!」
効果音「ゴゴゴゴゴゴゴ…」
ナレーション「ネオがはき捨てるように人志に宣言したその時、人志の目の前にあった炎は何倍にも大きくなった。」
謎の男「ヴァンパイヤよ!その男の息の根を止めてしまえ!」
女A「ウオオオオオオッ!」
天地の戦士「何?」
天使・エル「ひとしさん!」

ナレーション「ネオの炎を見たヴァンパイアは、目つきが鋭くなった。そして、人志の喉もとに噛み付いてきた。」
天地の戦士「うわあああああ!!」


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